wasabitan’s blog

読んだ本と撮った写真記録する気まぐれな日記です。

読書の夏その55。「たまちゃんのおつかい便」

  • 著者 森沢明夫
  • 長編
  • 単行本 429ページ
  • 発売日 2016/6/4 初版  重版2019/4/5『かたつむりがやってくる』改題
  • 読み終えるのにかかった時間 4時間

「買い物弱者」に元気を届けたい!
心温まる感動作!!!
いちばん優しい人生の冒険小説

大学を辞めて移動販売!!
女の子と老人の癒しの物語――。
高齢化が深刻な田舎町で、たまちゃんは「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめる。
しかし、悩みやトラブルは尽きない。
フィリピン人義母とのいさかい、救いきれない独居老人、大切な人との別れ……。
それでも、誰かを応援し、誰かに支えられ、笑顔でゆっくり今日も走っていく。
心が晴れる、お仕事家族小説!  引用:Amazon

昨晩この本読みながらティッシュ使い捨ての山を高く積みました笑。

いやーやられました・・・・。本でこんなに号泣するとは思いませんでした。

絶対に外では読めないと確信しました笑。

表紙の爽快そうな絵からは想像できない濃密な内容で社会問題、大切な人の死、友情、家族愛、もうてんこ盛り過ぎでした。

なのにしつこくなく、くどくなく・・・・。

すべてが上手くさらーっと繋がっていました。これだから森沢作品はやめられません。

話のどこかで大きく泣けるとかではなく所々で泣かせてくれます。

そのせいでいつの間にかティッシュが山のようになっていました笑

主人公のたまちゃんは自分で自分を「心が狭い」と何度も嘆いていましたが、逆に心が広すぎる・・・なんでこんなにいい子なんだと終始その思いが止まりませんでした。

読んでいてたまちゃんがいい子で健気で過ぎて抱きしめたくなりました。そんなときに変わりにシャーリーンが抱きしめてくれて読者の気持ちを先読みして書いているんだろうか???と疑ってしまうほど話の展開に裏切りがありません。

 

そしてなによりも登場人物全員が優しすぎて読んでいて癒やされまくりです笑。

 

最後には森沢作品ファンならピンとくるスペシャルゲストもチラっと登場します。

どこまでも楽しませてくれます笑。思わず「え?あの人・・・」っと独り言を言ってしましました笑

更にあどがきを読んで更に納得。

森沢先生のこの作品に対する思いも書かれていて最後の最後まで気持ちの良い作品でした。

絶対あとがきは読んだほうがいいです!!

 

どこからかこの曲が流れて来ればいいのになぁ↓


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