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著者 垣根涼介
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長編
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単行本 552ページ 2段組
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発売日 2023/5/11
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読み終えるのにかかった時間 21時間
第169回直木三十五賞受賞作
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
とても気になっていた本です。一度図書館で見つけて中身をのぞいた瞬間「これは無理難題過ぎる。。。」とスルーしました。
が、また見かけてしまいやはり気になると覚悟を決めて読むことにしました。
結果、やっぱり難題過ぎる本でした。
歴史小説で時代も鎌倉時代の終わりから室町時代の話で難しいかなと思いましたがわかりやすく描かれていてまるで大河ドラマを見てる感覚です。
歴史の勉強をしているような感じです。
それでは何が難題かというと。。。
ページ数が鬼、、、文字の小ささが鬼、、、1ページに対しての文字数が鬼、、、
娯楽で読書しているのに勉強かのような義務感にかられます。
図書館の返却日まで読み終わらないかもしれないと不安になりました。
上下巻であったら気軽に読めたかもしれません。
ですが、さすが直木賞です。歴史小説だけど笑えるところもありとても楽しめました。